東南アジアツアー1 クアラルンプール
Alchemy of Sicknessのエノル・イブラヒム。一年前バンコクで彼に出会わなければ、我々はマレーシアでライブなんてできなかったでしょう。ライブを企画してくれたり、安宿を探してくれたり、車でつれ回してくれた。テリマカシー!
そんなわけで、午後1時ごろ、彼につれられKLモノレールに乗り一日目のライブ会場、Rumah Apiへ!
サウンドチェック。
あれ? なんかグワングワンで低音聴こえないぞ? そしてマイク二本しかないの? 俺たち全員シャウトバンドなのに?
不安の残るリハーサルだった。そしてそこからが長い。地元バンドとしゃべったりして時間を潰すが、いっこうに人が集まらない。おい、君らイスラムだろ?酒飲んでいいの?
あっというまに午後7時。やべーんじゃねえの?
エノル「実は明日はイスラムの大事な祝日で、みんな家族に会うために田舎へ帰ってるんだよ。俺は明日すぐ帰るよ」
……そいつはなんとも……。うぬ。
8時頃にやっと始まる気配を見せる。客は全部で20人ほどか。なんかこの時点でだれてきた。どうしましょ。
2バンドが終わり、我らの出番。ドラムのひーさんは何故かすでにふらふらのへろへろ。メンバーみんなナーバスなのか、細かいミス連発。それをカバーしようと焦ってさらにカオス。
俺はといえば、モッシュの一種だろうが、どういうわけかデカブツのアメリカン(写真手前のやつ)にしょっちゅう体当たりされけちょんけちょんに。そらー太平洋戦争負けるわ。
不完全燃焼に終わったライブだった。俺たちは何しにここまで来たんだ? エノルの「良かったよ」という一言もお世辞にしか聞こえない。CDもちょろっとしか売れない。こんなもんか? わしらのFlat Sucksは。
(バンダナを巻いているのはかの有名な大麻マスター)